小さな子供のための…


新しいコーナーを作りました。「小さな子供のためのピアノ小品曲集」です。 エルメンライヒとチャイコフスキーの「フランスの古い歌」もそちらに移動。 ピアノを勉強中の子供達のために書かれた、こういったかわいらしく短い曲達は一般的にはあまり知られていませんが、結構良い曲がたくさんあるのです。

「クラシックを聴くぞ!」とかしこまって聞くのではなく、日々の生活の中で 気づかず流れている。つまりBGM的な存在になるかもしれませんが、でも ふと気がつくと暖かい日だまりの中、遊んでいる子供達の声に混じってきこえてくる、そんな印象があります。

とても分かりやすい旋律や和音、それらが何度も繰り返され流れていきます。 どういう曲なのか、子供たちに説明するのにもとてもたやすい。 お話をつくって聞かせてやれば、子供達の中にもすっと溶けこんでいきます。

例えば、グルリットの「おまつり」
今日は楽しいお祭り。お天気もとっても上々。
お友達もいっぱい。丘の上から音楽がきこえる。
ああ、色とりどりの風船もたくさんふわふわうかんでいるよ。
おや、見とれていたらお母さんとはぐれてしまった。どうしよう
ちょっとべそをかきながら、たくさんの人の間を駆け回る
みんなとっても楽しそうに笑っているのに、お母さんがいない。
あ、お母さんの声が聞こえる。よかった!お母さんが見つかった!
ホッとして、十分に遊んで、さあ、今日のお祭りはもうお終い。
名残惜しいけどまた次のお祭りまで、ばいばい、またね。

…てな具合。そう言うふうに話してあげれば小さな子供達もそう言うふうに弾いてくれます。音楽の中で自由に想像を広げてほしい。小さな子供たちには小さな子供たちなりの小さな想像の世界。それは大きくなるに連れてどんどん広がってくるはず。その世界は、その人にとってとても大事なものになってくれるはず。

大人になってもうずいぶん年数が経つ(笑)わたしは、ラベルやドビュッシー、モーツァルト、バッハが大好き。でもグルリットも大好き。小さい頃を思い出しませんか? 小さな子供たちにも音楽をたくさん与えてあげて下さい。刺激的ではなく、センセーショナルでもなく、のどかでやさしい、でもそれだけ想像の余地がたくさんある、かわいらしい曲たちを。いずれ子供たちは自分の好みで音楽の種類を選ぶようになりますが、それまでの間にいろんな音楽を。難しいクラシック名曲ではなく、小さな子供たちのために作曲された小さな曲たちも与えてあげて下さい。そうして、すっかり大人になってしまった人も楽しんでいただけたら、と思います。


(11/11/2002saya)

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